日本麻協会について


 設立とその経緯

 日本麻協会とは、1999年4月に滋賀県大津市で行われた「おおあさまつり」にて、に関心が高い人が集まって結成された非営利団体です。

  今日、私たちの着る服のほとんどは化学繊維、木綿(コットン)です。ところが、歴史的に見るとかなりの長い間、
「麻」と呼んでいる素材から作られた布を着ていました。最も古いもので縄文時代の鳥浜遺跡(約1万年前)から麻の繊維や種子が発見されています。7世紀の日本では、律令制といわれる制度が確立され、「租・庸・調」という3種類の税が定められました。毎年、各地方ごとに絹や綿などの物産を納める「調」の中には麻布もあり、重要な税の一つでした。奈良時代に書かれた「常陸風土記」「播磨風土記」「出雲風土記」「大日本史」などには日本各地で栽培されてきたことが記されています。
  8世紀中頃の歌集「万葉集」には
麻の歌が55首あり、麻栽培や麻織物の作業過程が詠まれています。江戸時代、庶民の衣類は「麻」から「木綿」と変わっていきました。木綿は保湿性、肌触り、染色の鮮やかさ、加工工程が少ないという面で麻よりも使いやすい素材でした。                                                                 
 しかし、麻の用途は広く、繊維は、高温多湿な日本の夏に欠かせない
麻織物になり、畳の表地(畳表)の縦糸、丈夫な魚網や釣り糸、蚊帳、下駄の緒などに使われていました。また、繊維を取った後の麻幹(おがら)は、明かりを燈すたいまつや携帯用暖房器具のカイロ灰の原料に使われ、種子は食用、照明用の燈油になり、根や葉は薬用として利用されていました。
 このような長い歴史をもつ日本の
麻文化の保存と次世代に引き継ぐために日本麻協会は、麻織物で有名な奈良晒しとその原料である麻の供給先の群馬県吾妻町の2箇所を拠点とした活動を展開します。

 活動目的

1)縄文時代から続く麻織物、麻づくりの伝統工芸を次世代に引き継ぐこと
2)全国各地にわずかながらに残っている麻布の産地をネットワークし、地域活  性化のきっかけをつくる。
3)麻織物や麻づくりに関する情報を受発信し、多くの人に知ってもらうこと

 活動内容

1)群馬県吾妻町の岩島麻保存会の麻づくり技術習得に努める。
2)からむし織り、奈良晒、能登上布などの講習会に参加し、麻織物の技術習得に努める。
3)東京や大阪などの大都市で麻に関するイベントの開催やブース出店などを積極的に行う。
4)メーリングリストを運営し、麻に関する情報の受発信できる場を創造する。
5)麻の新しい用途の開発及び提案をしていくことによって地場産業おこしにつなげていく
  例)和紙づくり、花火の助燃材(麻炭)、麻の実の食品利用など
6)麻に関連する自治体、企業、団体、関心のある個人を幅広いネットワークづくりを行う。

 これまでの活動

1999年4月29日 おおあさまつりを実施 滋賀県大津市
同年5月〜 全国各地の麻織物、麻づくりにゆかりのあるところを訪問
同年9月〜 奈良県月ヶ瀬村・奈良晒し保存会の講習会に参加(2000年2月まで)
2000年8月6日 いのちの祭り ヘンプでつくろう循環型社会に参加 長野県安積野
同年8月 群馬県吾妻町・岩島麻保存会の麻づくり体験に参加
同年9月 奈良県月ヶ瀬村・奈良晒し保存会の講習会に参加(2001年2月まで)
同年10月 伊豆大島にて日本麻協会と岩島麻保存会の交流会を実施
同年11月 ヘンプがわかる55の質問(麻の入門書)を出版
2001年2月 第1回アジア麻産業国際会議に出席(韓国・安東市・安東大学にて)
   同年3月 群馬県吾妻町・岩島麻保存会の方と今年の活動の打ち合わせのため訪問
   同年8月 長野県諏訪市にて麻挽き講習会を実施
2002年6月 第2回のおおあさまつり実施 大阪府豊中市
2002年8月 麻挽き講習会を全国3箇所で実施(群馬、栃木、奈良)
※ヘンプ(hemp)は、「麻」の英語名です。


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