ふぁーみんぐ通信01年7月号
●熱い、暑い、厚い!
この暑さいいかげんにしてくれ〜と毎晩叫ぶ。不快指数が82。「日本中のほとんどの人が不快に思う数字です」とテレビの天気予報の解説に「自分だけが暑いだけじゃないんだ」と少し安心する。地球温暖化とこの猛暑の関係が絶対にある!と信じてしまうほどの暑さである。
おまけに1997年に京都で行われた気候変動枠組条約第3回締約国会議(COP3)で採択された京都議定書の発行が危機的状況にある。
7月16日から27日にかけてドイツ・ボン市にて開催される「COP6」追加会合において、米国の無責任な離脱に乗じて議定書を骨抜きにしようとする国が出てきているのだ。
日本政府の対応、マスコミの反応も最悪である。EU側につくか、アメリカ側につくかという論点ではなく、日本が、日本として地球温暖化防止のために何ができるのかという観点で物事を考えていかなければならない。
今、できることといえば、京都議定書をまとめたホスト国としてそれを批准することだ。ごく当たり前のことではないか?
ごく当たり前のことが高度な政治的判断という名のイカサマの価値観によって歪められている。あー、この暑さを吹き飛ばす「当たり前」の決断を求む!!!!!
●脱化石燃料に向けて
温暖化の主な原因は、二酸化炭素だが、根本的な原因は、化石燃料の使い
すぎがある。太古の昔から地下に眠っていたものを地上で消費して、最終的に
有害・無害な物質を大気中に撒き散らすのが化石燃料である。
元々は、シダ植物などの植物由来だが、石油ができるのに気の遠くなる時間
を必要とするので植物資源とはいわない。
生成する時間
石油(原油) 250,000,000年
樹木 60〜7年
草 0.5年(半年)
今の私たちが使いやすいエネルギー源の代表格の石油。それが生成されるの
に2億5千万年の時間を費やしている。その生成時間が石油価格に全く反映さ
れていないのだ。
100円ショップで売っているプラスチック容器なんかは、生成時間:1年=1円と
仮に設定すると2億5千万円もする。そんな貴重な石油製品を100円で買えてしまう世の中がおかしい。
木や竹の容器、コップ類がたとえ1000円したとしても、環境的には超低コスト
製品である。
今まで、石油が使いやすかったのは、エネルギー密度が高く(即時反応性)、
液体で持ち運びしやすい(可搬性)からである。これを木や草で代替するとなる
と、木や草からアルコール(エタノールなど)をつくって、そこから水素を取り出し、
燃料電池(水素と酸素を反応させて電気エネルギーを生み出す電池)につかわ
れるというモデルが考えられる。
早くそのような水素エネルギー時代がやってきてほしいが、バイオディーゼル
の利用も脱化石燃料の方法の1つである。
●バイオディーゼルとは?
日本においてCO2(二酸化炭素)の排出は、産業分野、運輸分野、民生(家庭)
分野できれいに3分の1ずつに分かれている。特に運輸分野でのCO2削減は、
大気汚染の話も含めて考えなければならない。その中でもトラックやバスなどの
ディーゼル車の環境対策が重要である。現東京都知事の石原さんも躍起になって
いるテーマである。
バイオディーゼル燃料は、石油系のディーゼル燃料(軽油)より、環境と健康へ
の害がとても少ない植物系の原料を使った再生可能な燃料のことである。どんな
車でも船でも発電機でも、ディーゼルエンジンで動く機械なら改造する必要なく、
そのままバイオディーゼル燃料をタンクに注いで使うことができる。
日本でも廃食油(天ぷら油など)からバイオディーゼル燃料をつくっているところが
いくつかある。有名なのは、染谷商店 http://www.vdf.co.jp/ 滋賀県愛東町の
菜の花エコ・プロジェクト、京都市のゴミ収集車はバイオディーゼルで200台動いて
いるという事例である。
軽油と比べてバイオディーゼルは、
1)酸性雨の原因である硫黄酸化物(SOx)を出しません!
2)呼吸器障害の原因となる黒煙が3分の1以下になる!
3)軽油と変わらぬ燃費と価格(廃食油利用の場合)
発熱量はバイオディーゼル:9600kcal/kg、軽油:10,930kcal/kg
バイオディーゼルの価格80円/kg(染谷商店の場合)
4)車の改造が必要なし
5)軽油にバイオディーゼル燃料を混ぜると有毒物質の排出を大きく押さえ、
潤滑性を大きく向上する
(バイオディーゼル燃料を1%加えると、潤滑性は65%向上する)
●バイオディーゼル・バスで温暖化防止、京都議定書死守を訴えたい!
植物から作った燃料でバスを走らせることは、間接的に太陽エネルギーを燃料
として使っていることになる。バイオ燃料でもエンジンを動かすと燃焼によって、
CO2が排出される。しかし、これは、元々植物が光合成して取り込んだCO2な
ので、大気中の濃度は一定である。
これを難しい言葉でいうと「カーボン・ニュートラル」と呼ぶ。バイオマス(生物資源)
の利用が地球温暖化防止に役に立つ一番の理由が「カーボン・ニュートラル」で
あるからである。環境問題に関心があるならぜひ覚えてもらいたいキーワードで
ある。(テストに出ますよ!?)
よく東京電力が出してくる資料に石油、風力、太陽光、石炭などの様々な発電方
法によるCO2排出量で原子力発電が一番少ないと表記されている。この資料は
意図的にバイオマスを無視している。
バイオマスを表にいれると「カーボン・ニュートラル」のため、原子力発電よりCO2
が少ない(全くのゼロ)となり、原子力推進の資料としては、都合が悪くなってしま
うのだ。
今回、バイオディーゼルのバスで全国ツアーをしようという企画がもちあがって
いる。当然、温暖化防止と京都議定書の批准を求める巡業というテーマがタイ
ムリーである。
後ででてくるバイオディ−ゼルの燃料にヘンプオイル(大麻油、麻実油)をつか
ってヘンプの有用性もアピールするが、世間的には、京都議定書の死守・日本
批准のアピールでやりたい。
●ヘンプ(大麻)は、脱化石燃料の象徴である!
さて、今回のツアーの目玉は、日本初のバイオディーゼル燃料にヘンプオイルを
使うことだ。
残念ながらヘンプだけでは、複雑多岐な地球環境問題を解決することは不可
能である。しかし、脱化石燃料の象徴としては、とっても使える「素材」である。
1)環境負荷が少ない作物
普通のコットンと比べて、除草剤、殺虫剤、枯葉剤、化学肥料(すべて石油系)
がほとんどいらないヘンプ。オーガニック・コットンと並んで2大ナチュラル素材
である。詳しくは、前回のふぁーみんぐ通信01年6月号に掲載♪
2)利用価値が高い作物
衣類、建材、紙、化粧品、食品、燃料、プラスチック原料などの様々な分野の
製品化が可能。これは、今の石油製品の多様性と同じものあり、ヘンプのよう
な多種多様な製品化ができる植物があることがアピールできる。
(ま、ヘンプ以外の植物でもいいけどね)
3)ヘンプ(大麻)=マリファナ=危険な麻薬と決めたのは石油化学産業?
薬物乱用の科学的根拠が全くないままにマリファナと絡めた黒人や少数民族
への人種差別、石油産業の陰謀など政治的、経済的な理由によってアメリカ
で規制されたといわれている。1930年代の話なので、歴史的事実がどうで
あったかは、なんともいえないが、ヘンプ(大麻)=マリファナ=危険な麻薬と
いう図式をつくったのが、石油化学産業という説は面白い。
とにかく、ヘンプは、脱化石燃料の象徴として十分な話題性をもっているといえる。
ケナフのように「ヘンプを栽培すれば、二酸化炭素吸収が多いので
地球温暖化を防げる救世主的植物」なんて、、、そんな世間知らずな話題提供
をしてはいけない。地球温暖化の原因が二酸化炭素だからその吸収源を植物
に求めるのは、環境問題の解決方法として間違いである。
ケナフやヘンプの栽培面積の拡大のみでは、地球温暖化を救うことはできません。
二酸化炭素の排出を減らす方法や化石燃料の代替となるものが解決方法と
呼べる。今回のようなバイオディーゼル燃料でバスを走らせるというのが具体的
な解決方法の提案である。そして、脱化石燃料の象徴であるヘンプを使うこと
によって、廃食油を利用してバスを動かすよりも、よりインパクトの強い企画に
なるのである。
●さて、ツアーの企画段取りの案として。。。
いきなり全国ツアーは無謀である。試験走行も兼ねて(ヘンプオイルがもったいない?)
琵琶湖一周(100キロ)で話題を集め、その後、全国ツアーとしてバスの休憩地点を
もとめていくという2段階でよいと思われる。
企画書は、私がこのふぁーみんぐ通信をベースにして書きますので、
ご意見があれば、akahoshi@hemp-revo.com まで。
では、企画成功に向けて、楽しくやっていきましょう〜。
以上
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