ふぁーみんぐ通信02年11月号

ヘンプカーとは何だったのか? 
〜一人で評価・反省の巻〜




●ヘンプカーよかった、よかった

北海道から沖縄まで12500kmの旅
4月21日アースデイから9月11日、そして北陸三県報告会(10月後半)
消費したヘンプオイルは約2600リットル
赤字じゃなくてほっと一安心。
大きな事故も事件も暴動も抗議も反発も裏切りも分裂も?!なくてよかった(笑)
全国津々浦々、500名と名刺交換
行かなかった県は、鳥取県、長崎県、大分県だけ
 (三重県、和歌山県はヘンプカーのプレ企画としていきました)
カンパ 300万円、ヘンプ商品売上 460万円

私個人が久しぶり燃えた?!企画。巨大な企画を実施したのは10年
ぶりのことである。ちょうど10年前に似たような全国ツアー&会議企画
のスタッフとして参加したことがあった。その当時は、私は恥ずかしながら、
右も左もわからず(18歳だったからといういいわけもできるが、、、)たいへん
であった。

司会できない、議事録とれない、コミュニケーションできない、人集めできない
広報できない、企画書かけない、戦略ない、目的と手段がごっちゃ、お金集め
できない、、、

できないことだらけであったが、諸先輩たちに習って、見よう見まねで、とき
には怒鳴られて、こなしていった。この当時のことがとても思い出される企画
であった。(個人的には)


●少しは成長した?

10年たってもテーマこそ違うが、同じような非営利ボランティア企画に携わって
いることに自分でもびっくりだが、両親&親戚もびっくり。ヘンプカー最終予定地
だった熊本県で新聞広報されたら、たまたま熊本の親戚が見ていて、私の
実家に、「新聞でているのはお宅の息子ちゃうか?」と問い合わせてきた。

熊本のメルパルクホールという最終イベントにふさわしい巨大ホールで親戚4名
も駆けつけていただいたのには、参った、参った。(恐縮の世界である)

そして、高校3年生以来、10年ぶりに熊本の親戚に会うと
「なんで、熊本来るって事前にいわんかったんや?」と言われてしまった。
ついでに「まー、こんなに立派にならはって。。。」

自分の中で今回のヘンプカープロジェクトは、企画オーガナイザーとしての力量
に挑戦することでもあった。全体的には、うまくいったように見えるが、個別の
細かい事柄をみていくと、ささかやなミスもいっぱいしている。


●ヘンプカーって大変だった?

たいへんといえば、そうかもしれないが、ヘンプカーの乗務員、サポートカーの
メンバー(合計7〜9名)には実感がないかもしれない。1週間のうち、土曜日・
日曜日はイベント日で真剣にする日だったが、平日は移動日も含めて、自由
行動日が多かった。

時間的余裕をもって、各地で温泉とうまいものに恵まれていたので、リラックス
走行であったと思われる。サポートカーは、お金がなかったので、高速道路が
使えず、下道走行をときどき強いられていた。特に富山と新潟、名古屋と大阪、
徳島と愛媛の3箇所の移動が肉体的限界に近かったという。

私は、東京にあるヘンプカー事務局とヘンプカーのツアー先での講演の兼任
だったので、東京一時帰還が何回かした。事務局が留守がちなので、マスコミ・
広報において、実行委員長と私のどちらかでも連絡が来るようにしていた。

10年前の企画で一番、学んだ「企画は段取りで8割以上」ということを常に意識
していた。

ヘンプカーがすること:ビデオ上映、講演会、展示即売会、アクセサリーワーク、試乗など
受入団体・個人がすること:駐車場確保、企画実施、宿泊手配、食事用意、新聞広報など

お互いの連携プレーが大事であり、「ヘンプカーを誰か受け入れてくれませんか?」
と呼びかける段階で、あらかじめの役割分担を明確にしておくことであった。
このポイントだけ気をつけてプロジェクトを遂行した。ヘンプカーを動かしている側
よりも各地の受入グループ・個人の方がイベントでの人集めや新聞広報の面で大変
だったように感じた。みなさんお疲れ様でした♪


●ヘンプカーのイベントには3種類の人間が来る!

1)ヘンパー、レゲエ・ラスタマン、ドレッドヘア系:20〜30歳代
2)波動、宇宙意識、精神世界、スピリチャル系:30〜50歳代
3)エコロジー、農業系               :バラバラ

この3種類の人間がどのイベントにいってもいるのだ。あんまり人を見た目でこうだ!
と決め付けるのはよくないが、なんとなくの雰囲気がある。全国周ってみて、毎回
この3種類に会えるのはとても楽しい。ヘンプがテーマだからこそ、集まれる人種
たちなのかもしれない。

今回は、水の結晶写真や月刊「波動」で有名な(株)IHMが雑誌でヘンプの記事連載
をしており、自らイベントも3箇所で実施していたため、2)の方々がたくさん来たのであ
る。ありがとうございます、ありがとうございました。
 (ありがとうの波動の伝わった水は、素敵な水の結晶になっている)


●ヘンプカーの通った後で

「何か私にできることからしたい!」という方がたくさん出合った。具体的な動きに
結びついているところもある。デリケートな問題なので、私に問い合わせされても
言えないが、グループが立ち上がり勉強会をはじめたところもある。
各地での情報交換ネットワークの場として、ヘンプインフォのメーリングリストの
活用が期待される。

反響はどれぐらいあったのか?と言われると「少しずつ徐々に」という感じである。
ヘンプカーを中心的に支えてきたメンバーで、ヘンプ商品カタログとヘンプカーの
記録集CD-R版を作成している。

タイトル:ヘンプカーCD〜走行の軌跡〜

CD-Rのカバー・ジャケットデザイン(すでに表紙デザイン有り)

目次

<資料編>

ヘンプカーとは?  企画書+実際に使ったチラシ   
写真ダイジェスト  
ヘンプカーの走行マップ  日本地図で走行ルートをつくる 
ヘンプカーの報道記事 (新聞) 
ヘンプ商品カタログ・申込書付   
(PDFファイル・プリントアウトして使えます)
支援者・寄付者の一覧 
会計報告(PDFファイル)

<講演録>

中山康直講演録 (愛媛・今治の講演を収録)  担当:田村
赤星栄志講演録 (  同上        )   担当:田村
 →写真+講演の声が聞こえるようにする
  映像だとCDの容量オーバーになるのでしない(DVDを使うなら別ですが)

<音楽編>

 ディジュリデュ奏者 田村元一  
 横笛・石笛奏者 今野白龍
 シンガー ミネハハ
 ヘンプカー神楽演奏 (みんなで)
これは、11月17日にスタジオ収録済みです。おー、本格的!!
 
製作完成予定日:12月22日のイベントまでにできればやりたい!
CDケース:ヘンプ・プラスチックCDを利用
売値(上代) 3600円  
製造元は、田村元一ハンドメイド工場(笑)とする。

オーディオ(音楽CDとして)でも使えるし、パソコンでもデータ文書を読める
という画期的な(IT業界では特に珍しくない)CD−Rのフォーマットで製作。


●ヘンプカーは、来年もするのか?

北陸三県や四国などからは、来年もヘンプカー来て欲しい!と熱烈大歓迎らしいが、
が、毎年興行事業として可能かどうかは、冷静に判断したほうがいい。大義名分や
立派なコンセプトも大切だけど。


■収入の部(02年2月1日〜02年10月31日)

郵便口座  1,380,000   個人カンパ
銀行口座  1,111,038   個人・法人カンパ
イベント    590,204   各地でのイベントでの寄付
------------------------
小計     3,081,242
-------------------------
物品販売  4,665,429   
-------------------------
合計     7,746,671


■支出の部(02年2月1日〜02年11月8日)

車両整備   560,061  整備費、ラッピングシート塗装代、車検代、タイヤ代
オイル加工  567,312  2600リットルの加工、オイル郵送代
交通費    579,152   高速道路、有料道路、駐車代、フェリー、飛行機、JR
通信費    322,530   事務局、ヘンプカー、PHSネット代
運転手当   800,000      4か月分(当初の予算通り)  
印刷・郵送  174,714  パンフレット、チラシ印刷、資料郵送
備品      69,358   ビデオテープ、フィルム、ポンプ、電源アダプター
---------------------
  小計   3,073,127
---------------------
物品仕入  3,457,188
支払手数料  10,395
生活費   1,005,904  
----------------------
  合計   7,546,614

残金 200,057 → カタログ印刷代  


●来年も継続してやるには?

物品販売は460万円、4ヶ月間よく頑張ったと思われる。
しかし、掛率 0.74 (仕入÷販売)となり、移動販売店としては少し厳しい
感じ。その要因としては、本類の売上げが多かったのとヘンプカー終了後
に少し在庫が残り、すべて支払いをしてしまったことが考えられる。

支出面ですぐに削減できそうなところは、
 初期の整備費   12万  (3年間使っていなかったから実施した)
 ラッピングシート代 26万5千円
 沖縄往復交通費 10万円 飛行機
 北海道往復交通費 10万円 フェリー代
 オイル加工代  20万円 天ぷら油80%+ヘンプオイル20%ぐらいにすれば安い? 

計78万5千円ぐらいかな。

収入を増やすためには、
第一案:魅力的な商品を仕入れる&開発する (バスタオルは意外と売れたかも等)
第二案:講演料を受入団体からきちんともらう(今回は統一した基準はありませんでした)
第三案:大口企業スポンサーを見つける(今回のIHMのようなところ)
 
あとは、
1)走行ルートをどうするのか?
2)2002年とは違うテーマがないとモチベーション(やる気)があがらない
3)赤星以外の人が事務局をした方がよい
 (事務局をやりながら、自らも講演するのはやめたほうがいい)


●ヘンプ商品の循環を!

原料が少ない→価格が高い→買う人が少ない→誰も商品開発をしない
→一般に広がらない
という悪循環を断ち切ることに「ヘンプカー」は一つのきっかけになったと
評価できる。これからは、
ヘンプを知る人を増やす→使ってみたい人が増える→多くの人が商品開発する
→一般に広がる→原料をたくさんつくる→価格が安くなる→もっと世の中に広がる
→環境に負荷をかけない商品選択をできる人が多くなる。。。

ヘンプカーが過ぎ去った後、あのヘンプ商品はどこで買えるの?という問い合わせ
やこんな商品ないんですか?と質問が私のところによく来るようになった。この状況
にちょうどあわせて、ヘンプカーの余剰金を使って商品カタログをフルカラー・16ペー
ジで作成。
商品の流通体制も以前と比べてずいぶん解消されると期待される。12月中旬に印刷
所から仕上がってくるので、欲しい方は連絡を。
akahoshi@hemp-revo.com

ついでにNPO)ヘンプ製品普及協会として昨年に引き続きヘンプカレンダーも製作。
デザインはこんなやつ。
http://www.partie.net/hpsa/mooncarendar.html
ヘンプカーCDを予約購入した人には、無料で差し上げましょう!!


●そして、そして

本当にヘンプカープロジェクトというアメリカの企画の真似しのようなものを強力に協力
していただた方に感謝している。金銭的応援から精神的応援、ちょっと批判的応援も
含めてこの場を借りてお礼を申し上げます。
これをスタート地点と考えて全国のお世話になった方々と未来を創造していこうと思って
います♪

ヘンプカープロジェクト公式ホームページ
(ここから入れます、ヘンプカーCDはここが企画したヘンプ茎入りプラスチックCDケースを
使用します)
http://www.hemp.jp/

ヘンプインフォ・メーリングリスト加入はこちらへ
http://www.egroups.co.jp/group/hemp-info/

以上






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